今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成27年4月 最初の決心

 境内に咲き始めた桜の如く、この春新たにご入学・ご入社の皆様方には、心 ウキウキ、わくわく、やる気と希望に満ち溢れておられる事と、心からお慶び申し上げます。この時期よく耳にする『初心忘るべからず』と言う言葉も、春の風物詩と言えましょう。
 さて、この初心とは、入学・入社する際の心持ちですが、少し深く意味を考えてみます。この心は魂とも解釈され、人がこの世に生まれて来る最初に、生涯の果たすべき使命を決心し、生まれて来ます。また元気と言う言葉も、元の気と書きますが、この元の気とは、生まれた瞬間の、それはそれは素直で純粋無垢の快活な魂の状態を指します。心を魂・気と言い換える時、元気も初心も同じ意味に解釈できる訳で、初心とは、『最初の決心』を略したものと考えられます。
 人生山あり谷あり。もし大きな壁に行く手をふさがれた時、素直に純粋無垢な状態『初心』に立ち還ってみて下さい。物事を素直に見、素直に聞き、素直に解釈すると、元気が湧き出で、解決策が見いだせるやも知れません。皆様方の魂が、いつもお元気でありますよう、お祈り申し上げます。

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