今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成27年7月 夏だ!龍田だ!風鎮大祭!!

 昨日、半年の罪・気枯れをリセットする大祓い式も無事終わり、本年の折り返しである7月1日の月次祭に併せて風鎮祭朝御饌祭に、ようこそお参り下さいました。当社の大小のお祭りが年間およそ120祭ある中で、古来最重儀とされてきたのが風鎮大祭です。去る6月29日から一週間1日2度風鎮祭朝夕御饌祭を斎行しており、7月5日の大祭が結願日となり、翌6日の御座峰山神祭の都合16祭を以って満願となります。そもそも風鎮大祭の始まりは、当社の縁起譚となる訳ですが、暴風を順風に洪水を甘水に転じ、天下泰平を祈るお祭りで、近年では、諸々の産業も順調に流れる様にとの願いをも込めて斎行致しております。
 さて近頃の天変地異は、欲深い人間に対し、神様がお怒りになっておられるからだと思われがちですが、そうではなく、神様が憂い悲しんでおられるからだと感じます。なぜなら、神様は人々の幸せを常に祈って下さっておられるご存在であり、神様にお喜び頂ける様、神様に好いて頂ける様な人生を歩みたいものです。
 ある方が、「地球は1つ」と言われた事があります。なんて大らかで温かい考え方だと気づかせて頂きました。今年の風鎮祭から新たに、地球は1つとの意味合いを祝詞の中に盛り込んでおります。少しでも神様にお喜び頂きたい想い一心です。皆様方には、どうぞ心の片隅に、地球は1つなんだと言う想いをお持ち頂き、またそう願う人々がお一人でも増えますことを願ってやみません。

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