今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成30年3月 『春に心を解き放つ』

 境内の桜 もみじ つつじが 例年になく 一度に芽吹きました。厳しく寒い冬をじっと耐え忍び 今まさに「私たちを 見て見て」と言わんばかりに 樹々が喜んでいるかのように感じるわけです。この春 新たにご入学 ご入社の皆様方には 心からお祝い申し上げます。
 英語で春はspring。バネと同じスペルでして 伸びきっている状態ではなく 伸びたり縮んだり ぴょんぴょん飛び跳ねるところから スプリングを春と解釈します。毎年 この時期になると 必ず初心忘るべからずという言葉を 思い出します。初心とは、『最初の決心』を略したものでありますが これから 夏 秋 冬と季節が巡るにつれて初心を忘れがちになり 春が再び巡り来てまた初心ということになります。このように 日本には 四季折々に何かを感じ 気づきそしてこれを行動に移させてくれるものがあり このような中で培われて来た日本人の心は 真に尊いのであります。
 今まさに春。老若男女問わず 春という麗しい季節に 春の気を頂くことが大切なのです。ハルのハ は 葉であり 張るであり 晴れるのハで 表に出るという意味合いがあります。一方ハルのル は ハに連動して 動き回るという意味合いがあります。つまり ハルとは 葉っぱが芽吹いて グングン伸びていく様を表し 陽の気を感じさせる大和言葉なのです。
 この好季こそ 自然に触れ 身を投じることにより 心を解き放ち 非日常の中で 自分自身と向き合い 心で 体で 春を感じながら 4月もどうか お元気にお過ごしください。

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