今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成27年9月 当たり前のありがたさ

今年の夏は色んな意味で ”暑い熱い” 夏でした。
そして今日は9月1日 二百十日。立春から数えて210日前後は台風などの被害が起こり易いから 気をつける様にとの 先人からの教えの日。ですから今日は防災の日と定められているのです。毎年必ず当たり前の様に廻って来る日。ただ この当たり前の事がどれほどありがたい事でしょう。
朝 いつも通りに目覚める。眠っている間も心臓の鼓動は 休むことなく打ち続けてくれている。自分の心臓も 大切に想っている人の心臓も。人の命も体も神様からの大切な預かりものなのに そこに何かを考えることなく 自然に受け流している。
ただ 何か事が起こってから気づくのも 人が人たる所以。だから先人は子孫のために 慶ぶべき事や戒めるべき事などを 風俗習慣文化伝統に様々な想いをこめて 後世に伝えているのです。先人が 戒めのために残して下さった今日 二百十日を視点を変えて考える時 今一度 当たり前の日常生活を過ごせる事がどれほどありがたい事か 預かりものである命と体が当たり前に動いてくれている事が どれほどありがたい事かを深く想い 感謝してみてはいかがでしょう。
皆様方には 今月も お元気にお過ごし頂けます様 お祈り申し上げます。

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