今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成28年6月 朝の陽の光を食べて見ませんか

 樹々の緑は より深く 日の光はより輝きを増し 境内には さわやかな風が吹き出しました。もう初夏の装いです。そんな中 畑では 黄金色に輝く麦の穂が 風にゆらめいております。麦秋・麦の秋風の季節到来。 麦は冬に種をまき 年を越えて 丁度今からが 収穫の時期を迎えます。
 暦の上では 陽の気の極り・陰の気の始まり。時空間が ガランと入れ替わるので 身体がそれに慣れるまでの間 中だるみの時期となるのです。(昨年6月の講話をご参照)
 自然界の摂理。神のはからい。そこにありがたさを 感じたいものでございます。不平不満。それも 良いでしょう。不平不満を言えるだけでも それは ありがたことです。しかし 神さまは この時期 ちゃんとご褒美をご用意して下さいます。豊富な種類の野菜や果物を食べられる醍醐味もこの時期ならでは。元気になるには 食は五感で味わえ などと言われます。
 では 中だるみでボワンとした心・魂を 元気にするには・・・ 朝一番。太陽の光を 食べると意識しながら身体全体で食べてみて下さい。何かしら 元気が湧いてきます。もしかすると 人も 光合成をするのかもしれません。植物と同じように 人の肌は色彩を 感じることができるからです。
今月は 風音祭と称して 龍田大社歴史上初の 奉納ジャズコンサートや 恒例の大祓い式・茅の輪くぐりがございます。これも 神さまのおはからい。
 予め予測できる 中だるみの季節の中 神さまのおはからいを頂かれまして 皆様方には 心 快活に お過ごし頂きます様 お祈り申し上げます。

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