今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成28年 風鎮大祭 宮司挨拶 『いつでも・どこでも・だれにでも』

 先ず以て 聖寿の万歳を 寿ぎ奉り 皇室のご安泰と 国家の隆昌 そして 地球の安寧を お祈り申し上げます。
 また 先の 熊本地震により被災されました 多くの方々に対し 心から お舞申し上げますと共に 一日も早いご復興を お祈り申し上げます
  本日ここに 風鎮大祭にあたり ご来賓各位をお迎えし 地元氏子の皆様方 全国 崇敬者の皆様方 多数の皆様方ご参列の元 厳粛且つ盛大裡のうちに 祭典斎行 出来得ました事は 大神様のご加護は元より 皆様方の厚き敬神の念によるものと 深く感謝申し上げます。
 昔から 「五風十雨は作がいい」 と申しまして これは五日に一度風が吹き 十日に一度雨が降ると 農作上好都合で 引いては 天下泰平に繋がると言うものです。
 さて この天下と言う文字は 天に下と書き 祝詞では 「あめのした」と読みます。天下泰平と申しますと 日本の国のみ泰平と とらえがちですが 天は  我が国のみならず 世界各国のどこにでもあり 地球上全てに存在しており 天下泰平とは 地球上の全てが泰平である様にと 解釈できます。
 風の神さまの元に仕えて居る神主の使命として 昨年の 風鎮大祭より 「地球は一つである」と 龍田大社の新たな指針を掲げて参りました故 今更ながら 天下泰平も地球は一つも 同じ意味であったと 気付かせて頂きました。
  私どもは 日本人である前に 地球人であります。
 本日奏上致しました祝詞の さびの部分では  『地球人の一員である感性豊かな日本人が 今一度 大先祖からDNAとして 授かってきた本来の 日本の国ぶりに いち早く目覚め 国民挙って 日本と言う小さな枠に留まらず 地球の安寧のために尽力できます様に』と 神様に お願い申し上げました
 時代の進歩は 決して否定するつもりは ございませんが 現在の我が国の 生活様式を鑑みますと 本来 感性が豊かであるはずの日本人が どんどん退化 していく危機感を覚えます
 今なら まだギリギリ間に合います。感性豊かな日本人だからこそ 唱える事ができます。逆に日本人にしか出来得ない役割です
 本日 この場に 居合わせられた皆様方は 風の神さまに選ばれし者であり 風の神さまを 心からご崇敬頂いております皆様方には 他の誰よりも 深く ご理解頂けるはずです。
 なぜならば 風は 地球上で いつでも どこでも 誰にでも 分け隔てなく 吹いてくれるからです。いつでも どこでも 誰にでも。これが 風の神さまの ご神徳なのです。
 『地球は一つ』『天下泰平』何卒宜しくご賛同頂き お一人でも多くの方々にお伝え頂きます様 懇願申し上げまして 本日 長時間に亘ります ご参列のお礼の ご挨拶と致します。

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