今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成28年11月の講話 『寒い季節だからこそ』

早いもので 今年もあと二か月となりました。
朝夕の寒暖差も激しく 境内のもみじも一気に色づき出しました。間もなく土用が明け 立冬を迎えます。
日本の国は ありがたい事に四季があり 先人はそれぞれの季節に応じた過ごし方をされてきました。応じるとは 順応することであり むやみに逆らうことなく 素直に受け入れることです。寒い冬だからこそできることに気づき 上手に工夫して生活するわけです。例えば 寒い時期だからこそ美味しく感じられる体が温まる鍋物を食したり 寒くなればなるほど甘みが増す白菜のお漬物を漬けたり 季節感を感じ難くなった今 季節の知恵が忘れ去られつつあることは 誠にもったいないことです。
寒い時期ではありますが 決して無理をなされず しかし楽しさを忘れず 心温まる何かを見つけてみてはいかがでしょう。心温まる過ごし方をされてみてはいかがでしょう。何気ない平凡な日常に あなたしか感じ得ない幸せを見つけてみては いかがでしょう。
今年の風の言霊は『一歩』です。あと二か月。今までご自身にない新たな一歩を 是非踏み出して頂ければ 幸いに存じます。

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