令和元年9月の講和 『感謝とあたりまえで ご安泰に』
本日9月1日 月次祭にあわせまして二百十日のご安泰祈願を 何の支障もなく当たり前にご斎行申し上げましたところ 皆様方には 早朝より ようこそご参列を賜りました。
ご承知の通り 立春から数えて本日が二百十日。
先人達が「この時期は自然のなせる業に 気をつけよ」という日常から得た智恵を私共に伝えて下さった 意味ある日でありまして 智恵 即ち後世の者が困らないようにという 熱い心の表れであり つまり智恵は「先人の温かい心」と受け止めることが出来るわけでございます。
ご安泰の「泰」という字は陰と陽の気の流れが絶妙にバランスよく保たれている状態という意味があるそうでございます。 これを言い換えますと 「当たり前」という考え方が陰であり その反対語の「感謝」が陽となります。
本日皆様方は 普通にお目覚めを頂いて ここへお出ましを頂きました。
皆様方が眠っている間 心臓の鼓動というものは一生懸命動き続けて そして今朝を迎えられたわけでありまして もちろん皆様方とともに皆様方が常日頃大切にお想いになっている方々も 元気に心臓が動き続けて今朝という日をお迎えになったことと存じます。
これを 日常では「当たり前」という表現を致すわけでございますが この当たり前がもし何かありました時には 当たり前でなくなるわけでありまして そういった意味で申し上げますと「当たり前」の裏返しは「有難い」ということにつながるわけであります。
これが何気なく普段皆様方がお過ごしになっているご日常「当たり前やな」と思われた瞬間に この想いを裏返して「有難いんやな」というふうに転回頂きますと 身体の中の“魂”が非常に喜び そして 気の流れが良くなって身体も元気になって参ります。
当社ご祭神はご承知の通り 風の神さま 即ち気の流れを司る神様でございますゆえ そういう日常をお過ごし頂きますと より一層ご加護を頂けものると信じてなりません。
これからまた 秋から冬へと季節はめぐって参りますが いつも“風”を身近に お感じ頂きながらどんな時でも「当たり前は 有難いんや!」と陰陽両方のお考えをお持ち頂きまして 益々お元気にお過ごしくださいますようお祈りを申し上げます。