今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和4年5月の講和 『旬の食材で整える』

 久しぶりに お清めの雨の中での 本日の月次祭 境内の樹々はお清めにより 一層まばゆいばかりの 新緑です。新緑は神力であり充ち溢れんばかりの生命力を感じます。明日は八十八夜 春の土用もほどなく明け 立夏を迎えます。
 この時期 五月病などと申しますが 森羅万象が春から夏への移り変わりを 鋭敏にとらえて整えていくのに対し 人間はその変化に追いつけてなく 整備不良の状態を指すものと感じます。先人はその整えのために 旬の食材を尊びました。いわゆる 初物です。旬の食材を食することにより 身体がその季節になじみ しだいに整えられてゆくのです。人間は 心と身体を共有している生き物です。身体の整えだけでは 上手く働きません。
 心を整えるには 唯一大自然に身を投じる事だと感じます。そうすることにより 心は解き放たれ 整えられて参ります。神力の満ち溢れんばかりの新緑を 身体いっぱいに感じて下さい。もしその様な時間が持てない方は いつでも どこにいても 風を感じてください。龍田の大神さまを 感じてください。神力溢れるこの時期だからこそ 過去の後悔 執着を打ち捨て 未来の不安をも 捨て去りその日・その時・その瞬間を丁寧にお過ごしくださいますれば 気の守り神であります龍田の大神さまは 更なる ご加護を垂れ給うこと間違いございません。どうか 今月は特に 爽やかに お元気に! s

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