今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和4年12月の講和 『生きるリズム』

 境内のご神木でありますもみじは 落葉樹の中では 来るべき春に備えて最も早く休眠致します。もう既に休眠している子たちも沢山いるわけです。そして 早い子たちは 年内には もう目覚めて 水を蓄えるため 地中でグングン根っこを張り巡らします。決して周りの様子を伺いながらではなく 周りの環境と共生しつつ 自身が成長するために 自分のリズムを持って居ります。この子たちの生きざまを 私たちが謙虚に学ぶならば ここしばらく 承認欲求という言葉が広がりつつある中で 様々な情報や承認欲求に振り回されない生き方を とお伝えして参りました真意をご理解頂けるのではないかと存じます。
 歳末に向けて 何かと気ぜわしい中ではございますが 自分自身がどのように 生きたいのかを 今一度 自問自答なさってください。
 来年は 癸卯の歳です。癸はきれいな水で洗い清めるという意味があり 卯は元気な芽が出てグングン成長するという意味がございます。新年を迎えるにあたり 今一度ご自身の生きるリズムを再認識 或いは 取り戻して頂き 癸卯のより佳き気の流れをお受け頂きながら お元気にお過ごしくださいます様お祈り申し上げます。

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