令和六年 風鎮大祭 宮司挨拶 令和六年七月七日
先ずもって 聖寿の万歳を寿ぎ奉り ご皇室の御安泰と国家の隆昌そして 地球の安寧、
惟神大宇宙の平和を お祈り申し上げます。
本日ここに 龍田大社 第2114回 風鎮大祭にあたり ご来賓各位をお迎えし
地元氏子の皆様方 全国崇敬者の皆様方 多数の皆様方ご参列の元 厳粛且つ盛大裡のうちに 祭典斎行出来得ました事は 大神様のご加護は元より 皆様方の厚き敬神の念によるものと
深く感謝申し上げます。
さて サーカディアンリズムという言葉をご存知でしょうか。要約すると体内時計のことですが では 体内時計を動かす中心は どこにあるかご存知でしょうか。決して自分自身ではないのです。体内時計の大元は 地球が発する振動なのです。地球上の全てのものは 地球の振動と共振共鳴しているのです。つまり 地球上の全てのものは 地球と共生しているのです。
言い換えますと 森羅万象は全て共生しており 先人はその中に神々を感じ得 生活の
営みの中から生まれてきたものが我が国の神道であります。神道は昔から伝わる
あらゆるものを受け入れるという やまと心を大切に抱きながら 日本人が歩むべき道を示すものであり その根幹は森羅万象との共生であり あらゆるものと安泰に共生するための
深い祈りこそが 当社の風鎮大祭であります。
本日の祝詞の冒頭は陰陽大元の肇の神さまとお称え申し上げます から始まります。つまり
当社ご祭神は 陰陽道と誠に関わり深い風の神さまであり 気の流れを司り給う神さまで
森羅万象と人の間をお取次ぎ下さる神さまなのです。陰陽道は 陰陽の両極を見極め その均衡を保つための中心を重んじます。そしてこの中心を保つための呪文があります。天地の恵みという意味の言霊 即ち 『ありがたい』であります。
感謝という言葉を言い換えますと ありがとうですが ありがとうの反対語は あたりまえです。ともすれば 自分中心に物事を解釈致し 不平不満を言いがちな昨今ですが
何事もない 当たり前に平凡な日常こそが どれほどありがたい事でありましょうか。
コロナという生き物のお陰で 多くの事を学べたはずです。日常 あたりまえと感じた時が最も危うい瞬間ですので そのような時には ありがたい と呟いてください。
皆様方には どうか森羅万象と安泰共生の為に 龍田の大神さまのご加護の元
愈々お元気に どの様な時でも ありがたいと感じるご日常を お過ごしください
ます様 お祈り申し上げます。